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2016-07-10

キャシュフロ-計算書・・・間接法の営業CFの作成① 


 ◆キャシュフロ-計算書・・・間接法の営業CFの作成① 

 前回、キャシュフロ-計算書のフォ-ムが間接法、直接法があること、その概略をお話ししました。

 今回は、その間接法がどのように作成されているのか、特に、営業CFについてお話ししたいと思います。なお、このようなことがわかれば、複数ある時の選択、他者の話の理解に役立つと思います。

 まず、営業CFの出発点は、損益計算書の利益からです。
 ここでの視点は損益計算書の中に資金の増減がどうかを把握し、それを調整することです。

 少し項目を挙げて、お話ししたいと思います。

 まずは、減価償却費ですが、減価償却費は費用に計上されていますが、資金は出ていないので、減価償却費をこの利益に加算することとなります。

 また、棚卸資産についても、同様で、前年末のものと今年末のものを比較します。その時、増加しているのであれば、資金が余分に支払ったことになります。だから、この利益から減少させます。
 つぎに、仕入債務、例えば買掛金については、前年末に比べ今年末が増加しているのであれば、その差額は、資金は出て行ってませんので、その増加分を利益に加えることとなります。
 これらの棚卸、仕入債務については、損益計算書においては期首棚卸+当期仕入-期末棚卸=売上原価が記載されてます。よって、棚卸資産は期首・期末、仕入債務は当期仕入のところを調整することになります。

 次回も、営業CFの作成についてもう少し、お話ししたいと思います