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2016-07-19

売上金額をどのように決まる?

 ◆売上金額をどのように決まる?

 前回までは、キャシュフロ-計算書のお話しでしたが、その前に、売上の求め方、を前回に加え、もう少し詳しくお話ししたいと思います。
 ここでも、資金から、どう考えるかをお話しします。

 まず、月末、資金の増加(一月)をどの程度確保したいかを決めます。

 そして、支出を考えます。ここで、前回までお話ししていたキャシュフロ-計算書が参考になります。

 第一に、固定的に生じるものを把握します。例えば、地代、通信費、水道代、支払利息、借入金返済額など一年間定額で返済するもの、保険料、固定資産税などです。

 次に、人件費ですが、これは、あまり考えていなければ、昨年の状況を想定して、金額が決まります。これに付随して、法定福利費が決まります。この人件費ですが、将来の売り上げと関係しますので、売り上げ決定と同時に決められるのが良いかと思います。

 そして、法人税、消費税、市府民税などの税金がいつ支払うかを考慮します。

 このように、仕入れにかかる費用を除く費用が出ます。

 (この費用+ありたい資金額)を想定する(1-原価率)で割れば、求める売上、あるべきものを求めることができます。そして、手元在庫をどうするかにより、加減算されることとなります。

 しかし、この売り上げはその時の売上の回収資金ではありません。
 ここでの注意点は、売上の回収周期、つまり、今後の売り上げは、翌月または、翌々月に回収されるのかを把握し、それを考慮する必要があります。ただ、短期であれば、考慮しなくてもいいですね。会社の状況により、考えてください。

 そして、この売上金額を求めるために、どうするかです。これが経営計画につながっていきます。

 今回も、簡単にお話ししましたが、少しでも資金が重要と感じてもらえれば幸いです。

 次回は、これについて、具体的な数値で、お話ししたいと思います。