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2016-07-13

キャシュフロ-計算書・・間接法の営業CFの内容③

キャシュフロ-計算書・・間接法の営業CFの内容③

 前回までは、間接法の営業CFの内容で、仕入れ、売上などに関する処理の内容をお話ししました。一番、ややこしいと思われるのは、前回までのお話しと思います。

 今回は、その他のものをお話します。

 例えば、貸倒引当金ですが、これは減価償却費と同じように考えてもらえたらいいです。なぜなら、コレは、現金の出し入れはありませんので。

 そして、法人税、などの税金も、この営業CFに含まれます。ここで前提となるのは、この営業CFは、営業、つまり事業を行っていることから生じているものですから。

 また、利息もです。

 その他、営業にかかわるものがあります。これらの損益計算書の勘定において資金がどうなっているかを考え、勘定から資金がどう流れているのかの処理をすることとなります。


 ここで注意するのは、一般に、キャシュフロ-を営業、投資、財務に分けますが、その内容を決めるときは、各会社の状況に合わせることも考慮すればいいのではないでしょうか。
 なぜなら、外部の第三者に見せることを考えている(この場合だと、比較することを目的とするため、フォ-ムが重視されています)ことを除き、自社の事業の成長のために、キャシュフロ-計算書があるのですから。

 次回からは、投資CFについてお話ししたいと思います。

2016-07-12

キャシュフロ-計算書・・営業CFの作成の考え方②

キャシュフロ-計算書・・間接法の営業CFの作成の考え方②

  前回の続きとして、キャシュフロ-計算書の間接法の営業CFの内容についてお話しします。

 今回は、売上について、売掛金や受取手形をどう考えていけばいいのかをお話しします。

 ここで、視点は、資金がいくら入ってきているのか、をどう調整すればいいのかです。
 売掛金・受取手形が前年末より今年末が多い場合には、その差額を、その利益から控除することとなります。ここでの考え方は、売り上げを現預金でなされていれば、何もしなくていいですね。なぜなら、現金の出し入れの流れを見るのが、キャシュフロ-計算書だからです。

 例えば売掛金で売上げた場合には、まだ入金されていませんので、キャシュフロ-計算書には反映されていません。しかし、それが回収されて初めて、反映されることとなります。

 さらに具体的に示すと次のようにないます。
 売掛金のみで売り上げが生じた場合、売掛金の回収が売上にかかる資金となります。期首売掛金100、当期売上分1000、期末売掛金150とすれば、資金回収100+1000-150=950になります。この計算書では、売上1000は計上されています。しかし、950が資金入金です。つまり、50控除すれば、950となります。

 少し、ややこしいかもしれませんが、資金がどのように、勘定項目に含まれているかを理解することが早道と思います。

 次回も営業CFについてお話ししたいと思います。