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2016-07-18

資金を考える・・まずどこから

 ◆資金を考える・・まずどこから

 資金を考えるうえで、よく、売り上げをどうあげたらいいのかということを聞きます。
 まず、売り上げがいくらあればいいにか、と。

 しかし、その売り上げをどう決めたらいいのでしょうか。
 事業にとり、どこの資金がどうありたいのかを考えることが大切です。

 一つの考え方として、最終的に、つまり、すべての資金の出し入れが終了した時にいくらありたいのか、を考えることです。これには、いろいろな考え方がありますが。

 最終的にありたい資金を考えるとき、キャシュフロ-計算書を考えると、わかりやすいです。まず、財務CF、投資CFを把握し、そして、営業CFを考えることとなります。つまり、財務CF、投資CF、営業CFの合計が、その期間の資金残となります。

 ここで、営業CFを考えるうえで、その営業CFの支出を把握し、そして、そのために必要な収入、つまり、売上を考えることとなります。

 だから、最初に売上の金額を考えるのでなく、売上の金額はありたい資金額を得るための金額と考えることが大切となります。

 キャシュフロ-計算書について、前回まで、間接法を説明しましたが、これだと、少し、わかりずらいのです。この観点から、直接法のほうがわかりやすいと思います。

 次回においても、この売上の求め方をもう少し詳しくお話ししたいと思います。そのあとに、直接法をお話ししたいと思います。

2016-07-16

キャシュフロ-計算書・・過去のキャシュフロ-計算書との比較の重要性

 ◆キャシュフロ-計算書・・過去のキャシュフロ-計算書との比較の重要性

 前回までは、キャシュフロ-計算書の数値、作成がどのように記載されているのか、その一つのキャシュフロ-計算書の数値のつながりを簡単にお話ししました。

 今回以降は、この計算書をどのように利用するかをお話ししたいと思います。

 今回は、なぜ、キャシュフロ-計算書を見るのかをお話ししたいと思います。

 この計算書は、資金の動きを見ることが目的となります。なぜ、資金を見るかというと、事業において、お金がなくては、原則、成り立ちません。例えば、売上や事業を営むために商品、パソコン、事務用品などを購入しなくてはなりません。

 買掛金とか、支払手形、未払などはあるのですが、これは、将来、返済しなくてはなりません。つまり、将来の資金の在高を予想しなくてはなりません。

 まずは、過去の資金の動きを見ることとなります。そのために、昨年の同月の動きと比較することにより、来年の資金の動きを予想することができます。突発的なものを除き。
 この比較は、前年だけでなく、2から3年ぐらい前からの資金の動きを見ていくのがいいですね。なぜなら、昨年だけだと、何かの突出的な事項により変動することもあるので。
 そのためには、キャシュフロ-計算書の項目などは各年あまり変えないほうが比較しやすいです。今年のキャシュフロ-計算書を見るだけだと、単に過去の金額がどうかだけですね。それではなく、将来の予想のために、現時点、数年前のものから同項目の数値がどうなっているかを見ていくのが大切だと思います。

 常に、キャシュフロ-計算書をなんのために利用するのかを明確に意識しておくことをおすすめします。

 次回は、前回にもお話ししましたが、一つのキャシュフロ-計算書の見方をもう少し、詳しくお話ししたいと思います。